コラム

足裏感覚を研ぎ澄ます

足裏感覚を研ぎ澄ます

足は、大小様々な形の骨26個で構成されています。多くの関節や靭帯によってアーチと呼ばれる立体構造を作り、地面からの衝撃を緩和する機能や、踵を持ち上げる際に推進力を生み出すバネのような機能を持っています。体の中で唯一地面と接する足裏には、機械受容器と呼ばれるセンサーが無数に発達しており、地面の状況や重心の位置など姿勢を安定させるために重要な情報を集め伝達しています。多くの機能を備えた私たちの足は、数百万年前に及ぶ二足歩行の歴史の中で、歩くのための最高の装置へと進化したのです。 加齢によって衰えた足腰を歩いて鍛えるためには、足裏感覚を意識することが重要です。踏み出した足の前足部(足の前半分の領域)にしっかりと重心を乗せて身体を支え、蹴り上げのタイミングで地面を後ろに押すイメージが重要です。前足部に重心を乗せることで、踏み出し時に身体を支える大腿四頭筋(ブレーキの役割)、蹴り上げ時に身体を加速させる腓腹筋(アクセルの役割)が使いやすくなり、加齢に伴い衰えがちなこれらの筋肉をしっかり刺激することができます。足裏感覚が分かりやすく、自身の筋肉の力でしっかり重心移動させるためにも、歩く時の靴はできるだけ足の形に合うもので、シンプルな構造のものを選ぶと良いです。

足裏感覚を研ぎ澄ます

足は、大小様々な形の骨26個で構成されています。多くの関節や靭帯によってアーチと呼ばれる立体構造を作り、地面からの衝撃を緩和する機能や、踵を持ち上げる際に推進力を生み出すバネのような機能を持っています。体の中で唯一地面と接する足裏には、機械受容器と呼ばれるセンサーが無数に発達しており、地面の状況や重心の位置など姿勢を安定させるために重要な情報を集め伝達しています。多くの機能を備えた私たちの足は、数百万年前に及ぶ二足歩行の歴史の中で、歩くのための最高の装置へと進化したのです。 加齢によって衰えた足腰を歩いて鍛えるためには、足裏感覚を意識することが重要です。踏み出した足の前足部(足の前半分の領域)にしっかりと重心を乗せて身体を支え、蹴り上げのタイミングで地面を後ろに押すイメージが重要です。前足部に重心を乗せることで、踏み出し時に身体を支える大腿四頭筋(ブレーキの役割)、蹴り上げ時に身体を加速させる腓腹筋(アクセルの役割)が使いやすくなり、加齢に伴い衰えがちなこれらの筋肉をしっかり刺激することができます。足裏感覚が分かりやすく、自身の筋肉の力でしっかり重心移動させるためにも、歩く時の靴はできるだけ足の形に合うもので、シンプルな構造のものを選ぶと良いです。

鵜ォークで歩き出そう

鵜ォークで歩き出そう

年齢とともに衰える足腰の筋肉を刺激し、加齢に負けない体を作るために、歩行は最適な運動と言えます。足腰の筋肉をしっかり使って歩くには、姿勢や重心移動が重要です。ただ歩くのではなく、出来るだけ正しい姿勢で、しっかりと前足部を使い、地面を押して歩く。私たちは、足腰を鍛え、全身が強くなるこの歩き方を『鵜ォーク』と名付けました。腸腰筋・臀筋群は、足の踏み出しや蹴り上げに必要な動作だけでなく姿勢制御作用があります。鵜ォークの歩き方や脚の形を自然にすればメカニカルストレスが減り、足腰への負担を減らします。姿勢を制御し上半身と下半身が連動すれば、歩行は全身運動になります。 鵜ォークの歩き方 ①膝から身体を引き締め、 背筋を伸ばし、しっかりと立つ 歩く前に、まずはしっかり立つことが重要です。②上半身の姿勢は固定したまま重心をやや前に傾け踏み出す上半身の形を崩さないようにやや前傾姿勢をとり重心を前へ移動させます③踏み出し幅は自然な広さで(大きく踏み出しすぎない)上半身が傾いたらバランスが崩れない程度に足を踏み出します。必要以上に大きく踏み出さないよう注意します。④前足部に重心が乗るのをしっかり感じる踏み出した足の裏の前足部にしっかりと重心を乗せ、身体を支えます。⑤腓腹筋(ひふくきん)を使い地面を後ろに押し出す膝が痛む方は、支える時に膝が内側にねじれないよう注意しましょう。足を蹴り上げる時に地面を押す意識を持ち、腓腹筋をしっかり使いましょう。アクセルである腓腹筋をしっかり意識することで歩行速度が増し、全身により多くの刺激を与えることができます。 体感!鵜ォーク!!

鵜ォークで歩き出そう

年齢とともに衰える足腰の筋肉を刺激し、加齢に負けない体を作るために、歩行は最適な運動と言えます。足腰の筋肉をしっかり使って歩くには、姿勢や重心移動が重要です。ただ歩くのではなく、出来るだけ正しい姿勢で、しっかりと前足部を使い、地面を押して歩く。私たちは、足腰を鍛え、全身が強くなるこの歩き方を『鵜ォーク』と名付けました。腸腰筋・臀筋群は、足の踏み出しや蹴り上げに必要な動作だけでなく姿勢制御作用があります。鵜ォークの歩き方や脚の形を自然にすればメカニカルストレスが減り、足腰への負担を減らします。姿勢を制御し上半身と下半身が連動すれば、歩行は全身運動になります。 鵜ォークの歩き方 ①膝から身体を引き締め、 背筋を伸ばし、しっかりと立つ 歩く前に、まずはしっかり立つことが重要です。②上半身の姿勢は固定したまま重心をやや前に傾け踏み出す上半身の形を崩さないようにやや前傾姿勢をとり重心を前へ移動させます③踏み出し幅は自然な広さで(大きく踏み出しすぎない)上半身が傾いたらバランスが崩れない程度に足を踏み出します。必要以上に大きく踏み出さないよう注意します。④前足部に重心が乗るのをしっかり感じる踏み出した足の裏の前足部にしっかりと重心を乗せ、身体を支えます。⑤腓腹筋(ひふくきん)を使い地面を後ろに押し出す膝が痛む方は、支える時に膝が内側にねじれないよう注意しましょう。足を蹴り上げる時に地面を押す意識を持ち、腓腹筋をしっかり使いましょう。アクセルである腓腹筋をしっかり意識することで歩行速度が増し、全身により多くの刺激を与えることができます。 体感!鵜ォーク!!

鵜匠さんの知恵

鵜匠さんの知恵

我が町の伝統漁である鵜飼の漁師・鵜匠は、船の上で立ちながら複数の鵜をコントールします。 船の上は不安定で滑りやすく安定した姿勢を保つことが困難です。鵜匠は前足部のみを覆う足半 (あしなか)という特殊な草鞋を履いています。足半によって前足部に重心が乗りやすく、下肢全体の筋肉に自然と力が入り不安定な場所でも姿勢が安定し滑りくくなるのです。足半には前足部や土踏まずにあるアーチ構造(横アーチ、縦アーチ)を支える効果もあり、足にかかる衝撃緩和効果も期待できる優れた履物です。私たちは、前足部で重力を感じ筋肉を使って歩く歩き方を、鵜匠の足半にちなんで『鵜ォーク』と名付けました。皆さんも『鵜ォーク』ですべらない歩き(転ばない歩き)を手に入れましょう! コラム:鵜ォークで歩き出そう

鵜匠さんの知恵

我が町の伝統漁である鵜飼の漁師・鵜匠は、船の上で立ちながら複数の鵜をコントールします。 船の上は不安定で滑りやすく安定した姿勢を保つことが困難です。鵜匠は前足部のみを覆う足半 (あしなか)という特殊な草鞋を履いています。足半によって前足部に重心が乗りやすく、下肢全体の筋肉に自然と力が入り不安定な場所でも姿勢が安定し滑りくくなるのです。足半には前足部や土踏まずにあるアーチ構造(横アーチ、縦アーチ)を支える効果もあり、足にかかる衝撃緩和効果も期待できる優れた履物です。私たちは、前足部で重力を感じ筋肉を使って歩く歩き方を、鵜匠の足半にちなんで『鵜ォーク』と名付けました。皆さんも『鵜ォーク』ですべらない歩き(転ばない歩き)を手に入れましょう! コラム:鵜ォークで歩き出そう

現代人の足をTABIさせよう

現代人の足をTABIさせよう

人類が類人猿から分かれ、完全直立二足歩行をという唯一無二の歩みを続けた600万年の間、私たちの足はこの特殊な歩行を可能にするため多くの進化を遂げました。足は骨と靭帯により立体的に形作られ、母指球(第一中足骨骨頭部)、小趾球(第五中足骨骨頭部)、踵の3点を支点として接地しています。接地点を結ぶ骨はアーチ状に並んでおり、それぞれ横アーチ・縦アーチ(内側・外側)と呼ばれます。三点の中心には舟状骨と呼ばれる骨があり、下腿の筋肉(後脛骨筋靭帯)により引っ張り上げられることで立体的なアーチを形造ります。アーチを結ぶ足底腱膜や筋肉を緊張させたり弛緩させることで、バネのように推進力を生み出したり衝撃を吸収することが可能になります。足の優れた機能を発揮するためには、立体的な構造が極めて重要なのです。 靴の功罪 人間が靴を履く様になったのは約8000年前と言われています。600万年に及ぶ足の進化の歴史に比べれば靴の歴史はあまりにも短く、残念ながら足は靴を履くことに適応してはいません。様々な靴を履いて撮影したX線写真を見比べれば、靴の足への影響は一目瞭然です。履く靴の形に応じて足は大きく変形し、見るからに窮屈な印象を受けます。足が変形した状態で歩行という足に最も衝撃のかかる動作を行うため、靴を履く現代人の足は外反母趾や扁平足・開帳足、重心のずれによる浮指や巻き爪など多くの問題を抱える様になりました。 靴を脱げば、足はすぐに本来の形に戻りがますが、靴を履いている時間が長くなれば、やがて足は変形し元に戻らなくなってしまいます。足の形は、靴によって大きく影響を受ける。幅の狭い靴を履くと、親指が曲がり外反母趾のような形になる。 辿り着いたのは日本古来の知恵・足袋 歩くための理想的な靴を思い描いたときに浮かんだのは足袋でした。足袋は足の自然な形に合わせて作られており、X線写真を見比べても靴による足への影響はほとんどありません。足の立体的な形が崩れることがないため、その機能を十分発揮することができます。親指だけが分かれているため前足部への意識も向きやすくなります。これは、女性に多い外反母趾の予防にも良い形です。薄いソールは、地面からの多くの情報を足に伝え、歩けば歩くほど足裏の感覚が研ぎ澄まされるの感じる事ができます。足袋シューズを履いた足は、裸足の時とほぼ同じ形をしている。

現代人の足をTABIさせよう

人類が類人猿から分かれ、完全直立二足歩行をという唯一無二の歩みを続けた600万年の間、私たちの足はこの特殊な歩行を可能にするため多くの進化を遂げました。足は骨と靭帯により立体的に形作られ、母指球(第一中足骨骨頭部)、小趾球(第五中足骨骨頭部)、踵の3点を支点として接地しています。接地点を結ぶ骨はアーチ状に並んでおり、それぞれ横アーチ・縦アーチ(内側・外側)と呼ばれます。三点の中心には舟状骨と呼ばれる骨があり、下腿の筋肉(後脛骨筋靭帯)により引っ張り上げられることで立体的なアーチを形造ります。アーチを結ぶ足底腱膜や筋肉を緊張させたり弛緩させることで、バネのように推進力を生み出したり衝撃を吸収することが可能になります。足の優れた機能を発揮するためには、立体的な構造が極めて重要なのです。 靴の功罪 人間が靴を履く様になったのは約8000年前と言われています。600万年に及ぶ足の進化の歴史に比べれば靴の歴史はあまりにも短く、残念ながら足は靴を履くことに適応してはいません。様々な靴を履いて撮影したX線写真を見比べれば、靴の足への影響は一目瞭然です。履く靴の形に応じて足は大きく変形し、見るからに窮屈な印象を受けます。足が変形した状態で歩行という足に最も衝撃のかかる動作を行うため、靴を履く現代人の足は外反母趾や扁平足・開帳足、重心のずれによる浮指や巻き爪など多くの問題を抱える様になりました。 靴を脱げば、足はすぐに本来の形に戻りがますが、靴を履いている時間が長くなれば、やがて足は変形し元に戻らなくなってしまいます。足の形は、靴によって大きく影響を受ける。幅の狭い靴を履くと、親指が曲がり外反母趾のような形になる。 辿り着いたのは日本古来の知恵・足袋 歩くための理想的な靴を思い描いたときに浮かんだのは足袋でした。足袋は足の自然な形に合わせて作られており、X線写真を見比べても靴による足への影響はほとんどありません。足の立体的な形が崩れることがないため、その機能を十分発揮することができます。親指だけが分かれているため前足部への意識も向きやすくなります。これは、女性に多い外反母趾の予防にも良い形です。薄いソールは、地面からの多くの情報を足に伝え、歩けば歩くほど足裏の感覚が研ぎ澄まされるの感じる事ができます。足袋シューズを履いた足は、裸足の時とほぼ同じ形をしている。